現在のところ、費用は自己負担で1回目の後、1ヶ月後に2回目、半年後に3回目の接種を行います。合計3回で、1回あたり15,750円(税込)となり3回で47,250円(税込)になります。他のワクチンに比べ費用がかなり高額ですが、がんの予防ワクチンとしては初めてでもあり、この接種と子宮がん検診とを合わせると100%近くがん予防できるといわれているため、このことを考慮すると決して単純に高額と言ってしまうものでもなさそうに思います。
朝日新聞によると、毎年10,000人以上が子宮頸がんになり、約3500人が亡くなるとのこと。罹患率は20から40歳代で増えています。
原因は99%がヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)の感染が原因。このウイルス(16型と18型のHPV)に対するワクチンが「サーバリックス」(英グラクソ・スミスクライン社)というものです。HPVは女性の8割以上が生涯に1度は感染するらしく、大半は自分の免疫によりウイルスは消滅するとのこと。しかし10人に1人程度は感染が持続し、前がん病変となりそのまた10人に1人はがんになるという。
HPVは性交渉で感染し、性行動を開始する前の年齢で接種すれば効果は大きいでしょう。10歳から適応があり、ウイルスの抗体が最もよくできるのは10から15歳で、性行動の開始後の年齢でも効果はあるとされています。
しかし忘れてはならないのは、子宮がん検診です。これを併用してがん予防に努めましょう。
現在、ワクチン接種受付中です。詳しくは当院まで。