2010年03月

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 当院は昨年より奈良県立医科大学地域基盤型医療教育協力施設となっており、昨年には1名の医学実習生を受け入れ一定期間の見学実習をしてもらいました。
 今日は、かしはら万葉ホールにて『平成21年度奈良県地域基盤型医療教育フォーラム』が開催され参加してきました。医師不足が叫ばれる中、全国的に徐々に医師は増えてきているようです。奈良県も同様の傾向にあるとのこと。少し前までは『専門医』が注目されていましたが、『総合医』を増やそうとする動きがあります。
 県としては、「まず診る」という姿勢をもつ、自分の能力の範囲内で治療し必要に応じて適切な専門診療に紹介できる、『総合医』の育成を確保する動きがあります。
 やはり奈良医大が「特定機能病院」という性格上、専門性が高く『総合医』の育成には大学以外の医療施設での経験が必要になります。当院がその役割を少しでも果たせたらなあと思います。
 しかし、学生の教育はもとより自分自身に対して『専門性を兼ね備えた総合医』になれるようがんばらねばと思いました。

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 最近、煙草の吸う場所も少なくなり、厚生労働省も先月に、受動喫煙による健康被害を防ぐため、飲食店や遊技場など不特定多数の人が利用する施設を原則、全面禁煙とするよう求める通知を都道府県などに出したと報道されました。喫煙者には非常に厳しい状況となってきており、もはや喫煙者は犯罪者と言わんばかりの環境となってきています。
 煙草を吸う仕草が似合う俳優の“舘ひろし”さんも禁煙宣言してます。もう煙草を吸う仕草がカッコイイ時代は終わったんですね。

 そんなことも後押しして、「じわじわと禁煙したいんです!」と初診で来院される患者さんが増えています。動機はいろいろ、「妻に勧められた」「会社で吸えなくなってきた」「お金がかかる」「健康のため」などなど・・・
 
 印象としては、本来の理由の第一となる「健康のため」に禁煙したいという方はほとんどいないような気がします。やはり、時代の流れから「吸いにくくなってきた」からというのが正直なところでしょうか。でもまあきっかけはどうであれ、よい傾向だと思います(禁煙が広まることで飲食店や煙草にかかわる企業などへのマイナスの影響もあるでしょうけど)。

 当院では、2年前から禁煙治療を開始しておかげさまで約100例になりました。順調に症例数は増えてきており、気になる成功率は、約50%くらいです。やはり無理やり禁煙を勧められて来院する方よりも、自分の意志で禁煙希望をされる方が成功率は高いですよ。
 
 禁煙したいけど、まだなかなか決心のつかないそこのあなた!この機会にぜひ禁煙しましょう。

(ちなみに私は保険で禁煙治療が開始される前になんとか禁煙しました。きっかけはまずは健康のため、そして勤務する病院で屋上まで息切れしながら駆け上がって、また息切れしながら煙草を吸う自分がばかばかしくなったから。そして開業するにあたり自分の健康管理もできないのに患者さんに健康指導できないから。・・でした。)
 
 禁煙治療の詳細については、当院のHPをご参考に。

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